あなたの世界で息をさせて

UNISON SQUARE GARDENとナポリの男たちについての備忘録

就職活動しなくてもなんとか生き延びている人間はいる。

わたしは、高校を卒業してブライダルの専門学校に親の反対を押し切って進学し、
そこで「自分には向いていない」と思って、これまた親の反対を押し切って就職活動なんかしなかった。

きっと積もり積もった親へのいろいろな気持ちもあったように思う、今考えると。

親だからってわたしの人生思うようにできるなんて思うなよ!!!って思ってたところもあった。
でもいま現在、困ってる事なんか1個もない。
一緒に仕事してる上司もものすごくいい人だし、周りの人たちも真剣にわたしに向き合ってくれる。
いつかは壁にぶつかるかもしれないけど、今のところこの職場に入って後悔した事なんかない。

就職活動として面接に行かなくちゃ担任を心配させるから、何回かは面接にも行った。
聞かれる事は「なんで専門の分野とは違う職に就こうと思ったの?」。
そこで正直に思った事を話してもお祈りメールが届くだけ。
正直、この活動に意味があるのかって思ったし、たぶん意味なんかなかったと思う。
そのまま専門の卒業式を迎えて、わたしだけ進路は決まってない。
卒業式の1週間後に、短期ではあるものの浴衣とか七五三の着付けのバイトが決まった。

その短期のバイトもなかなかたのしくて続けようか迷ったけど、
在籍中に他の仕事を見つけて約束の3ヶ月で退職。
9月ごろから化粧品販売の仕事を約1年間。
これはこれで楽しかったなあ・・・。
専門のときにタッチアップだとか、メイクの仕方だとかはきっちり習っていたから楽しい以外の感情はなかった。
お客さまと話す事もなんともなかったし、売り上げ的な意味でもやいやい言われる事はなかったし。売ってたから。

その後は地元に帰ってきてジュエリー販売を約2年。
これも楽しかった。
短期より、化粧品より楽しかった。普通に毎日ゲラゲラ笑いながら仕事してたし。
本社との距離があったからいろいろと大変なところもあったし、
最後はどんなにがんばっても数字にできずに終わったけど、それはもうしょうがない。

その後は今の職場で働いてる。
専門で学んだ事はほとんど意味がない職場で、上司に助けてもらいながら仕事してる。
独学で学んできた経理も活かせてるし、なにより人がいい。
上司もだけど、他の人たちもとにかく優しい、やばい。

専門に入って、専門外に就職するのっていいのかな・・・とか思うかもしれないけど、
そんなの別にどうってことないと思うし、仕事だってあまりにもしんどかったら辞めていいと思う。
無理に続けて体調もだけど心が壊れる事のほうが大変な事だよ。
○ヶ月しか経ってないのに・・・とか、今大変な時期だから・・・とか、
辞めるときに思っちゃうかもしれないけど、そんなの関係ないから。
そんな事いってたらいつまでも辞めれない。
正直、いつ辞めても残された側は大変だから。笑
会社はあなたのかわりはいくらでも補充できるけど、あなたの人生の主役はあなただけだからね。

専門時代の友人で、ブライダル業界に就職して今でも続けてる人ってほとんどいない。
みんな辞めて違う仕事してるか、結婚して専業主婦になってる。
1回入った会社に永遠と在籍しなきゃいけないなんて決まってないから、
そんなにかたく考えなくていいのにな~ってお気楽なわたしは考えちゃう。
そういうところがいけないのかもしれないけど、
でも1回きりしか人生がないならどうせならいろんなところで仕事して、いろんなジャンルの人と仲良くなりたい、いろんなこと知りたい。


就職活動、真面目にしたからっていい人生になるとは限らないんじゃないか、ってお話でした。
でも、就職活動がんばると社会に出るぞ!っていう気持ちになるのかな?したことないからわかんないけど。
わたしは面接自体はそこまで苦手じゃないからなんともなかったけど
面接苦手な人には地獄ですよね。